注文住宅の頭金はいくら必要?頭金なしでも問題ない?を解説

注文住宅で支払う頭金はいくら払えばよいか、迷っている人もいるのではないでしょうか。中には頭金を十分に準備できず、困っている人もいるかもしれません。

ここでは注文住宅を建てる場合、頭金がどのくらい必要なのか、頭金が十分ではない場合、どうなるのかについて解説します。

注文住宅の頭金とは?

頭金とは、ローンを利用する場合に、住宅の購入費用の一部を自己資金で支払うときの代金です。このお金は現金で支払います。注文住宅を建てる場合、諸費用など、完成までに支払うお金もありますが、頭金はそれらのお金とは別です。

頭金を支払うことでローンの返済総額が下がり、様々なメリットがあります。しかし、現金での準備が必要で、他にも現金が必要になることがあるため、準備が難しいことも多いでしょう。

頭金の金額が大きいと、後々のメリットが大きいですが、その後の生活に負担がかかってしまいます。そのため、無理のある金額を頭金として支払うのは禁物です。無理のない範囲で頭金を準備するのがよいでしょう。

頭金はどのくらいが相場?

頭金の金額は厳密な相場がないため、どのくらい準備すればよいかわからない人も多いでしょう。ここでは頭金をどのくらい準備すればよいのか、解説します。

平均比率は住宅価格の20%程度

ローンを利用する際の頭金の比率は、リクルート住まいカンパニーの2017年の調査によると、住宅価格の20.5%でした。しかし、20%を下回る人も多く、中には頭金の支払額が支払い総額の5%未満や0円という人も全体の3割を占めています。

頭金なしでも購入は可能

低金利のローンが増えており、頭金がない場合でも、ローンの審査に通る可能性は十分に期待できるようになってきました。

定職に就いており、ある程度の収入があれば、審査に通る可能性はあります。頭金を0にすることで、手元にお金がしっかりと残るため、ゆとりができるでしょう。

ただし、その後の返済負担は重くなるため、きちんと返済できるか、何かトラブルが起こった場合でも支払いできるようリスクに備える必要があります。

繰上げ返済という方法もある

頭金を準備せずに審査に通ることはできますが、その後の負担が大きいのは避けたいという人も多いのではないでしょうか。

その場合は繰上げ返済する方法もあります。収入が増加する・節約するなどにより、繰上げ返済を行えるでしょう。注文住宅購入直後は様々なお金がかかるため、負担が大きくなりがちです。

頭金として用意できる額を、何かトラブルがあったときの保険として残しておき、何事もなければ繰上げ返済する方法もあります。頭金を多く準備するときのリスクと、頭金を準備しないときのデメリットを緩和できるため、うまく利用するとよいでしょう。

頭金を払うメリット

頭金を払うメリット

頭金はできるだけ多めに支払っておくと、メリットが大きいです。支払いできる範囲でできる限り頭金を支払っておくとその後の負担が楽になります。ここでは頭金を払うメリットについて解説します。

利息を少なくできる

頭金を払うメリットは利息を少なくできることです。住宅ローンの支払いは長期間に渡るため、頭金を200万円準備するだけで、支払い期間や返済額にもよりますが、最終的な支払額が10100万円単位で変わることも珍しくありません。

頭金を準備する最初の負担が大きいことは確かですが、最初に頭金を多めに支払っておくと、その後の支払いは楽になります。

返済期間や月々の負担が調整しやすい

頭金を多く準備することで、返済期間や月々の負担を調整しやすくなります。総支払額が少なくなるため、最終的な返済期間を長くするのか、できるだけ早く返済するのか調整がしやすくなります。

頭金が少ないと、支払い総額が増え、返済額を一定以下に下げるのは難しくなります。

審査のハードルが下がる

頭金が多いと、総支払額が少なくなるため、審査のハードルが下がります。収入や仕事内容によってはローン審査に通らないこともあります。そのような場合に頭金に余裕を持たせておくと、審査に通る可能性は上がるでしょう。

審査のハードルが下がる結果、注文住宅の予算にもう少し余裕を持たせることも可能です。

諸経費の支払いに注意!

頭金をいくらに設定するか決めるときには、諸経費の支払いを頭に入れておきましょう。注文住宅を購入するときは土地や建物の代金以外にも様々な諸経費が発生します。これらの中には、完成より前に現金で支払わなければいけないものもあります。
そのため、頭金とは別に諸経費にある程度予算を準備しておかなければいけません。

まとめ

今回は注文住宅の頭金をどのようにすればよいか、平均はどのくらいか、準備するメリットについて解説しました。

最近では低金利化が進んでおり、頭金を準備しないでも審査に通る可能性は十分に期待できます。ただし、頭金の有無で月々の支払いや最終的な支払い総額に大きな差が出てしまうことも確かです。

そのため、無理のない範囲で頭金を準備しておくと、その後の負担が軽くなります。この記事を参考にどのくらいの頭金を準備すればよいのか検討してください。