【注文住宅】内装を考える時に知っておきたい5つの基本

 

「内装は決めることが多過ぎてどう決めればよいかわからない」
そうお考えの人も多いのではないでしょうか。注文住宅では内装を全て自分で決める必要があります。

決めるべき点が非常に多く、後々で使い勝手が悪くなり、後悔してしまう事例も少なくありません。この記事では内装を考えるときに知っておきたい5つの基本について解説します。

①:トータルバランスを意識しよう

自分のやりたい事ばかり詰め込みすぎると、全体のバランスがくずれてしまうことがあります。自分の好みの内装や取入れたいものは、言葉だけでなく写真をコーディネーターに見せてイメージを共有することが大切です。自分のイメージと差異がないか、実物サンプルや完成見学会へ出向き確認しましょう。

具体的には3つのポイントを意識しましょう。

自然素材と新建材で雰囲気は変わる

自然素材なのか、新建材なのかで見た目の雰囲気は大きく変わります。内装の自然素材としては床の無垢フローリング、塗り壁などがあるでしょう。これらの素材は独特の風合いがあり、時間が経過すると共にその味わい深さを増していきます。

新建材とは、合板のフローリングやビニールクロスのことです。自然素材と比べるとコストが安く、施工当初は見た目もきれいに仕上がります。全体的に光沢感があるものも多く、特殊なデザインのものも選べます。その反面、10年前後で色あせてしまうため、内装のリフォームをしたくなることもあるでしょう。

それぞれにメリットとデメリット、見た目の印象の違いがあるため、一概にどちらがよいとは言えません。しかし、どのような違いがあるのかを知っておくと、選択の幅が広がるでしょう。

カラーバランスを意識する

内装を決めるときは、全体のカラーバランスを意識しましょう。壁も床も、部屋の面積の大部分を占めています。床は、大まかにナチュラル系やダーク系の色が多いです。見た目の雰囲気が大きく変わるため、最初に床の色をどうするか、イメージしておきましょう。

壁の色は白や明るめのものが多いでしょう。明るい色を選ぶと、部屋に開放感が出ます。寝室など落ち着きたい部屋には、あえて濃い色を使うこともあります。

アクセントはワンポイントかインテリアで

なんとかして個性を出したいという人もいるかもしれません。個性を出したい場合は、ワンポイントやインテリアで検討するのがおすすめです。例えば、アクセントウォールで、壁の狭い1面のみ色を変えるという方法もあります。

また、インテリアで個性を出すのも選択肢です。例えば、床をナチュラルにしておくと、どんなインテリアにも合わせやすくなります。

②:床から壁の順番で仕様を決める

床は壁よりリフォームが難しい部分です。家具を動かす必要がある上、剥がして張り替えるのも手間がかかります。そのため、床の仕様から先に決め、次に壁を決めるとよいでしょう。

床の色は大まかにナチュラル系と、ダーク系があり、大きく見た目が変わります。また、建具の色やインテリアは床の色で見え方が変わるものです。

建具と床の色を揃えると失敗しづらくなります。床を明るい色にして、建具を濃い色にすると、建具に高級感が出せます。部屋にある色が多くなりすぎると、全体にごちゃごちゃとしてしまうため、多くても3色程度に抑えるとまとめやすくなります。

③:コンセントの配置を忘れずに

住宅を決めるのに忘れがちなのが、コンセントです。コンセントは注文住宅で特に失敗することが多いため、慎重に考えましょう。

家電の数や置き場所を検討し、必要な場所に必要な数があるかを確認しましょう。図面に使用する予定の家電を書き込むと失敗しにくいです。廊下や階段、納戸の中も掃除機をかけるのに使うことがあるため、忘れずに検討しましょう。

 

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④:収納は大きすぎず小さすぎず

収納は大き過ぎると、他の部屋の面積が小さくなってしまい、小さ過ぎると入れたいものが収納できません。また何を収納するのかによって、収納の形も位置も変わります。

例えばウォークインクローゼットなら、寝室または洗面室の近くに配置することが多いでしょう。趣味のゴルフ道具などを収納する場合は、玄関に近いと出し入れがスムーズです。

このように、収納に何を収納するのか、物量はどのくらいあるかを考えた上で、最低限必要な量を決めるのがおすすめです。

⑤:予算とのバランスを考え、グレードを下げられるところは下げる

内装は予算の多くを占めており、グレードを一つ変えるだけで数万円の金額が変わります。そのため、理想の内装にしようとすると予算が厳しい人もいるでしょう。しかし、だからといってグレードを全て下げる必要もありません。

人の目に触れ、長時間過ごすリビングなどは費用をかけ、廊下や寝室、トイレ、個室はグレードを下げる方法もあります。この方法で、他に予算が回せるかもしれません。どこに予算をかけるか優先順位を決めておくと、コストを抑えつつ、理想に近い住宅を実現できます。

まとめ

この記事では内装を選ぶときの5つの基本について解説しました。内装選びは、ポイントをおさえると居心地の良い空間をつくることができます。ここで紹介したポイントを踏まえ、失敗しない内装選びをしましょう。