トイレの間取りをどうすればよいか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。トイレはリビングなどと比べると、小さな空間のため軽視されがちです。しかし、トイレの設置場所は重要で、設置に失敗すると、後々の後悔にも繋がりかねません。

この記事ではトイレの間取りを考えるときに、意識したいポイントや、おすすめの設置場所について解説します。トイレの間取りを決めるときの参考になれば幸いです。

トイレの間取りを考えるポイント

トイレの間取りを考えるときには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

ここでは実際にどのような点に配慮すればよいか、そのポイントを見ていきましょう。

音と匂いに配慮する

トイレの間取りを考えるときには、音と匂いに配慮しましょう。

リビングから遠い場所、かつ玄関からリビングまでの間に設置するのがおすすめです。トイレの音は家族であっても聞かれたくないものなので、生活のメインであるリビングから聞こえない位置に配置します。

また、トイレをキッチン脇に配置するのはおすすめできません。匂いや音が気になる可能性があります。

間取りと設備を考える

トイレを設置するときには間取りと設備の兼ね合いを意識しましょう。トイレはどの場所に置くのか、2階に置くのかそうではないのか、洗面台近くに配置するかどうかで必要な設備が変わります。

例えば、2階のトイレに置く場合は水圧が弱くなる可能性があるため、低水圧対応の機種を選ぶことが必要です。

ただ、敷地面積が狭く、トイレに十分な面積が割けないこともあるでしょう。この場合はタンクレスを採用することで、タンクのスペースを節約できることもあります。

洗面が近くにない場合は、トイレを手洗いつきのタンクにするか、手洗い場を設置する必要があります。

以上のように、どこに設置するのか、その間取りによって最適な設備は変わることに注意しましょう。

家族の人数や構成から考える

トイレの設置は家族の人数や構成から考えましょう。家族が夫婦2人のみであれば、トイレが1つでも困ることは少ないでしょう。

しかし、子どもが生まれ4人家族などになる場合、トイレが1つだと、トイレの取り合いになることも。

またトイレとお風呂が隣接している場合、女の子の子どもが大きくなったときに、お風呂とトイレのバッティングが起こり、気まずい思いをするかもしれません。

家族に車椅子の人がいる場合はトイレを全体的に広くする必要があります。

そのため、トイレの配置は生活する家族の人数や家族構成から考えることも重要です。

また、トイレは2階に必ずしも必要ではありませんが、家族がノロウィルスや胃腸風邪にかかってしまった場合を考えて、家族が少人数でも2階にもがあると安心です。

おすすめの設置場所は？

ではトイレをどこに設置すればよいか、迷ってしまうという人もいるでしょう。

トイレの設置場所はどこがよいのか、そのポイントを含めいくつか紹介します。

洗面所近く

トイレの配置場所としておすすめなのが、洗面所の近くです。

定番の場所とも言えますが、トイレからそのまま手洗い場があるため、扱いやすいことが特徴です。特に間取りの効率がよくなります。

ただし、訪問者がいる場合、洗面所がオープンな場所になり、きちんと掃除する必要が出てくることがデメリットです。

玄関近く

トイレを玄関近くに置く方法も選択肢です。昔は玄関で話し込むことがあったため、玄関にトイレを作ることは嫌われる傾向にありました。しかし、現在ではそのようなことはほとんどありません。

リビングとの距離が確保されつつ、リビングを通過することなく使えるため、訪問者にも使いやすいことがメリットです。

この配置の場合、扉を開いたときに前を通る人にぶつかる可能性があります。扉の開き勝手にも配慮しましょう。

階段下はスペースがない場合におすすめ

階段下にトイレを設置することも選択肢です。階段下は階段が関係する以上、天井が低くなりがちです。そのため、生活空間としては使いにくい場所といえます。

しかし、トイレであれば、天井高が低いことがデメリットになりにくく、設置しやすい場所となります。

子どもがいる場合は2階にもトイレを

子どもがいる場合は2階にもトイレがあるとベターです。子どもがいることで使用人数が増えれば、忙しい朝の時間帯はトイレ渋滞を起こす可能性があります。2階にもう1つあれば、そのような渋滞を緩和できるでしょう。

2階に寝室があるような場合は、夜、急にトイレにいきたくなった場合でも、安心して使えるというメリットもあります。

まとめ

トイレの設置位置は、軽視されがちですが、住宅の使い勝手に関わる重要な部分です。そのため、家族構成や人数、使い方から、最適な場所を検討して選びましょう。

洗面所と併設しておく方法や、玄関近くに設置する方法、階段下に設置する方法がありますが、使い方や間取りの状況に合わせ、選ぶことが大切です。

この記事を、失敗しないトイレ間取りの参考にしてください。